I'm so happy !

ただの俳優のオタク。

精神安定のための感情吐露の記録

天使の誕生日が近付いてきた。

天使とはわたしが追っている俳優である。若手俳優と呼ばれるジャンルで活躍しており、舞台に出たりイベントをやったり妖怪になったりしている。わたしは舞台を観てイベントに参加し、CDを買いDVDを買いブロマイドを買い生活している。応援という定義のものは全てしているつもりである。わたしの生きる意味は天使であり、わたしの全てだ。天使がこの世界にいるだけで尊くて涙が出る。

わたしは天使のために生きている。

名前は割愛しますので適当に調べて下さい。

~のため、と書いたが、これは完全にわたしの気持ちの押し付けであることを明記しておく。天使はわたしがいなくても生きていかれるし。わたしは天使がいないと生きることが難しくなるけれど。

話を戻します。

わたしは天使のリアコ(リアルに恋)なので、誕生日前は精神不安定になる。何をしたら喜んでもらえるのかわからなくなり、混乱するのだ。不安で押し潰されそうになる。嫌われたらどうしようという杞憂で毎日泣き、うまく眠れなくなり、思考は纏まらず余計な事まで考える。

誕生日を祝うのは今年で3回目になるが、1度目は2ヶ月前からご飯が食べられなくなり、2度目は強迫観念からの嘔吐癖が抜けなくなった。長時間眠り、テニスの終わりも近くずっと憂鬱だった。

今年は躁鬱が激しく、思い込みでどん底まで落ちたり、その数時間後には完全に持ち直していたり、テンションの上がり下がりが激しく自分でついていけなくなった。

全くわたしは何をしているんだろう。自分で嫌になる。勝手に思い詰めて天使の所為にして泣くのだ。迷惑極まりない。

思えば中高から躁鬱が激しいが、今よりマシだったような気がする。どうしてだろう。記憶を思い起こしてみると、当時のわたしは文章と絵で気持ちを整理していたように思う。

絵を描くのはわたしにとって自傷行為なので(それなのにうっかり美大に入ってしまった。1年で辞めた。)、文章に起こすことにした。

これがブログを始めた理由です。

長い前置きになりました。

誕生日が過ぎれば多少は落ち着くんだろうが、今は毎日毎日不安で仕方ない。光の見えない水の中にいるみたいだ。肺が苦しい。いっそ水を飲めばいいのかもしれない。

いつまで続けるかわからないけれど、とりあえず書いてみようと思う。

きのう、天使の誕生日前の仕事が終わった。千秋楽は寂しくて悲しくて毎度泣きたくなる。もう明日から天使が観れない!それは絶望だ。終わりはなんであれ悲しい。

最後の拍手をしているとき、寂しさで押し潰されそうになりながら、そのくせ途方もなくほっとした。ああ、これでもう他の人に天使を見られなくて済む。

今回の芝居は劇場ではなくギャラリーで、劇団の客演だった。もう今後こんな所でやることはないだろう。ギャラリーでのお芝居を観るのも久々だったし、案の定予想通り客席に絡みまくる演者を観て初日から心が折れた。そもそも狭いところに同厨(同じ俳優を好きなファンの事です)と詰められて、天使を観るということ自体が苦痛だった。

わたしはひとりで天使を観れていればそれでいいのに。外野はうるさいし放っておいてくれない。

プレゼントをスタッフの人に預けて友達と並んで天使を観た。なんでこんなに好きなんだろうと思った。天使に出会って好きという感情が理解出来なくなった。ふわふわしたピンク色をしているくせに、どろどろとしたアメーバみたいに全身を包む感情。アメーバはわたしを包んでわたしと一緒に溶けて落ちる。きれいな横顔。このまま切り取って閉じ込めてお仕舞いにしてしまいたかった。

初日にどん底まで落ちた気持ちのまま2日目を観た。公演中勝手に涙が出てきて困った。天使はどこまでも輝いて、とても自由に演じていた。

ねえさみしいよ。どこまで行くの?

その前の前作からずっと考えていた事が現実になったと目の当たりにした。

空は青く高く、薄暗い部屋に押し込められて辛い思いをしているのがばかみたいだった。2日目のソワレで唐突に具合が悪くなり、過呼吸になりそうになりながら公演を観た。

天使は楽しんで、と言うけれど、それは一体どういう意味なのかな。天使が生きているだけでとても楽しいし、とても息苦しい。笑顔は作れなかった。ごめんなさいと思った。わたしは天使に関わる全ての人間に嫉妬しているし、出来れば全員死んでほしいと思っている。

3日目に少し落ち着いた。

天使によって左右される感情は捉えどころがなく自分でもコントロール出来ないので困ってしまう。ぺらぺらの紙石鹸みたいな精神。天使はとても楽しそうで安心した。天使が生きている、生きようと思った。たばこを吸いコーヒーを飲みわたしは命を削ってその日も天使を観ていた。

4日目5日目は友人が来てくれたので落ち着いていた。4日目のソワレに来てくれた友達にさみしいとわがままを言い家に泊まってもらい、5日目も一緒に観た。天使が楽しんで、というなら楽しまなきゃと笑顔を作った。楽しかった。天使が生きているし楽しんでいる。良かった、まだ笑える。

もう明日からまた天使に会えないと思うと堪らなく悲しく寂しく、でもほっとした。公演が終わり外に出るとまだ明るかった。とても落ち着いた。風は冷たいが日差しは暖かく、渋谷で良かったと思った。渋谷は作り物みたいだ。わたしが突然泣き出してもきっと通る人誰も気にしないだろうし、その事実はわたしを安心させた。

その後別の友人と落ち合い朝まで飲んだ。お酒は逃避なので良くないなあと思った。夜の歌舞伎町は相変わらずの賑やかで、昔一度行ったメンズバーの店員と偶然再会したりした。

イケメンとグラスを合わせながら天使の事を思った。

天使のいない3週間が始まる。