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劇団た組。 壁蝨 の ぼんやりした感想

takumi.themedia.jp 

 

壁蝨、壁蝨、ダニ。

愛さなければならない。愛さなければならない、愛することは許すこと、愛することは許容すること、愛することは受け入れること。愛を失う、だからこの子を愛さなければならない。愛さなければならない。愛を失ってはいけない。愛はわたしの太陽だから。愛さなければならない。愛さなければ、ならない。

 


主人公は女性器がない病気を持っているいじめられた過去を持つ女性。彼女の人生と、選択と、感情を感じるだけの舞台だった。
病気は全然、物語に関係しない。

自分が欠陥だから、いらないから足りないから、だからいじめられるしわたしばっかりわたしばっかり、つらい、つらい、つらい、欠陥だから恋愛も出来ないし好きなひとも取られるしセックスも出来ない、つらい、つらい、普通に愛されたい愛されたい愛されたい。
全身で叫んでいた彼女に涙が止まらなかった。
母親に励まされていじめと戦うことを選択し、愛されることを知り、愛に寄生していく。壁蝨だ。太陽に殺される壁蝨。愛は太陽で、彼女は結果、愛に苦しめられていく。

やがて寄生していた母親が死に、自身のこどもがいじめを行っていることを知る。かつて彼女がいじめられていたように、友人をいじめる我が子を見る。彼女は怒らない。彼女の母のように、許容し受け入れ、愛さなければならない。愛さなければならない。彼女は母という愛を、唯一の血の繋がりを失ってしまったから。次に寄生しないと、いけない。

 


トゥルーエンドなんだと思う。たぶん、そう。
愛に依存とかではなくて、寄生していた。病気とか子宮移植とか、そういうのはただの選択だ。
悲しみと愛は表裏一体で、愛と憎しみは表裏一体だった。
わたしは悲しかった。すごく。それだけ。寄生は終わらないから。

 

 

 

サクチャン観に行ったんだけど、サクチャン10行くらいしか喋りませんでした。出番は5分。しかし可愛い。