短い小説 あぱるとのなかのこいびとたち

闇とジンとライムと痣

また夜が来た。深い深い闇のなかで、あたしはグラスに入ったジンを舐めた。また夜が来てしまった。狭いシングルベッドでは、名前も知らない男が寝ている。床に転がったライムを手に取り、ナイフで半分に切る。そのままグラスに絞った。柑橘類のにおいは、セックスのあとの男のにおいに似ている。
グラスを持ってベランダに出た。空には欠けた月が浮かんでいる。
「あんたまた男連れ込んでるでしょお」
隣から声がした。
「うるさい、あんたにだけは言われたくない」
「作品に詰まるたびに男連れ込むのやめなさいよ」
ねえベラちゃあん、と隣の部屋のおかまが腕の中の猫を撫でた。猫は嫌がって身を捩って鳴いた。
手の中のグラスを回す。
「いいもん飲んでるじゃない。寄越しなさいよ」
猫を離すとにやりと笑っておかまは笑う。しゅっとした頬に笑窪が刻まれる。あたしはおかまのこういうところが好きだった。
「つまみないの」
おかまは眉を上げて部屋に戻る。あたしも部屋に戻ってジンをボトルごと持ってきた。ベランダの床は冷たくて気持ちがいい。
おかまが差し出したミックスナッツをひとつかみ口に放り込んで、代わりに差し出されたロックグラスにジンを注いだ。半分残っていたライムも絞ってやる。
「おいし」
おかまはおかまらしくしなを作ってそう言う。
おかまの目元には新しい鮮やかな痣があって、あたしはそれを無視した。
「どうせ寝れないし付き合ってあげる」
「付き合ってください、でしょ」
高らかに笑うおかまを横目に、あたしはジンをからりと飲み干した。

男っていうのはカラスみたいなもので、女子のひとつの輝きに寄って来る。あたしはそう思っている。あたしは夜行性で、夜に生きる男たちはみんな鳥目だ。だからあたしはモテる。弱い光でも、夜だったら大丈夫。分厚い遮光カーテンの中で、あたしはひたすら夜を待つ。
隣の部屋のおかまはふくろうみたいなやつで、鳥のくせに夜目が効く。だからあたしの本性を知っている。でも自分のことはよく見えないらしく、しょうもない男と暮らしている。大きなカラス。鋭いくちばしでふくろうを突く。
壁になにかが叩き付けられる音で目を覚ました。ぼろアパートの壁はうすく、壁に掛けられたゴッホが揺れた。夜のカフェテラスだ。深い藍に浮かぶ黄色の光。ゴッホの黄色は生命の色がする。
怒鳴り合いの声が聞こえて、あたしはベッドから身体を起こした。
時間を確認すると夜の十一時だ。また夜が来た。
床に散らばった洋服から適当に引っ張りだしたショートパンツとTシャツを身に着けた。ベランダからにゃあん、と猫の声がする。
「お前、逃げてきたの」
窓ガラスの向こうのベラはにゃあん、もう一度鳴いた。
隣の部屋のおかまにはしょうもないしょうもない浮気癖があって、そうして浮気をしてはカラスから殴られている。鮮やかな痣が散らばったおかまの背中はきれい。おかまがいうには、浮気は愛情の確認で、暴力は依存の確認なんだそうだ。あたしはおかまをマゾだと思っている。
ベラを連れて夜の街に散歩に出た。ベラは塀の上をずんずん歩く。長いしっぽが左右に揺れる。ベラのはるか上に欠けた月が現れる。
「きれいな月だねえ」
あたしは気分がよくなって、コンビニに寄って缶チューハイを買った。飲みながらベラとどこまでも歩いた。ベラは猫らしく猫道を進もうとするので、あたしはそのたびにベラを呼び止めなきゃならなかった。
夏の夜は水の中みたいだった。蒸し暑くて動くと囚われる。毛玉であるはずのベラはなぜかとても元気で、あたしのほうが疲れて、コンビニに三回も寄った。缶チューハイはエキセントリックな味がする。
散歩に疲れてアパートへ戻ってシャワーを浴びる。開けっ放しだった窓から風が入ってくる。夏のにおいだ。
ベラはアパートについた時点で猫道に消えた。きっと下の階の住人にでも餌をもらいにいったのだろう。あたしの部屋には絵具と酒しかないことをベラは知っている。おかまの部屋に絶望と愛情しかないことも。
あたしは月を見ながら絵を描いた。隣の部屋は静かだった。
夜はどこまでも深くなっていく。あたしはおかまのことを考えた。新しい痣は何色だろう。痣が重なって色が濃くなることを、あたしはおかまの身体ではじめて知った。
けっきょく朝まで絵を描いて、あたしはカーテンを引いて寝た。

起きたらまた夜が来ていて、あたしはおなかが空いていたのでごはんを食べに行こうと外に出た。あたしの部屋のキッチンは絵筆を洗うためにあった。それと氷を砕くために。あるいはライムを切るために。
軽食もだしてくれる気に入りのバーで、サンドイッチを食べてジントニックを飲んだ。サンドイッチにはハムとチェダーチーズとみずみずしいレタスが挟まっている。二杯目のジントニックを飲み干したところで、カラスに声をかけられた。あたしは、おとなしく啄まれることにした。
あたしの部屋は汚い。絵具と酒と、ゴッホの絵が一枚しかないのに。今回のカラスは事が終わるとすぐ寝てしまった。あたしは床に転がったウイスキーの瓶を取る。
きょうも月がきれいだった。ウイスキーを舐めて、耳を澄ます。隣の部屋からは何も聞こえない。おかまは寝てしまったんだろうか。あたしがおかまについて知っていることは少ない。けれど、カラスと遊ぶたびに慰めて(おかまはそうは思っていないだろうけど。「なあに、気持ち悪い。どうしてあたしがあんたみたいな女慰めなきゃいけないわけえ？月がきれいだから、お酒を飲みたいだけよ」)くれるから、きっといいやつなんだと思う。おかまはあたしのことをかわいそうだと思っていて、あたしはおかまをかわいそうだと思っている。

セックスするたびにまぶたの裏におかまの痣が浮かぶ。おかまは痣を愛だと言う。目に見える愛なんて、幸福よ、と。あたしはおかまが少し羨ましかった。肉体をいくら重ねたって寂しいのに、愛がどうしたら目に見えるのだろう。あたしにはわからなかった。あたしには、おかまの痣はただの傷にしか見えない。
氷が溶けて、ウイスキーがどんどん薄まる。カラスの寝息。あたしは寂しくなった。隣に男がいるのに。

久々に大学に行った。大学にはたくさんの人がいる。美大には正しい人なんていないのに、みんながみんな自分を信じて生きている。その中にいるのはとても安心する。正しい世界、そこに生きるあたし。ちぐはぐな空間。
講義を聞くのは楽しい。知らない事を知る事。知識はあたしを安心させる。
「珍しい子がいる」
喫煙所でたばこを吸っていると、友人が来てそう言った。
「久しぶり」
「あんた単位大丈夫なの？」
友人はからりと笑う。舌に刺さるピアスが光った。
「さあ」
あたしは笑って、友人も笑う。
空が高い。日の光はあたしを惑わせた。
「目に見える愛って何だと思う？」
友人は一瞬驚いた顔をして、たばこに火をつけた。
「さあ、人によって違うんじゃない」
ちなみにわたしはお金かな、そう言ってほほ笑んだ。
友人は、六本木で夜、働いている。

アパートで、あたしは絵を描いている。隣の部屋からは、騒々しい音が聞こえている。
窓の外には夜が来ていて、あたしはジンを舐めている。
いつもの夜だ。
キャンバスには、愛が広がっている。あたしの描く愛が。たくさんの、さまざまな、救いのある、救いのない、愛たち。
きっとしばらくしたらおかまがベランダに現れるだろう。あたしはまたジンを分けてやる。
いつもの夜だ。

にゃあん、と猫の鳴き声が聞こえた。

ご挨拶と振り返りとまとめ

新年明けましておめでとうございます。本年もりあこを極めていきますのでよろしくお願いいたします。
昨年はたくさんのことがありまして、まあ毎年たくさんのことがあるんですけれども、今現在好きになった当初よりも熱が上がってしまったのがたいへんに病気です。熱って下がるか平行線じゃないのか？？謎だ。天使は本当にすごい。

２０１６年の全体まとめの話をする。
昨年天使はフリーとなり、仕事の幅が大きく広がった。わたしが望んでいたものとは、まあ異なるんだけど、本人楽しそうだしそれならいいかなといった次第。いろいろ手を回そうかなあとも思っていたんだけど、必要なさそうで安心した。俳優を辞めることも無さそうだ。天使は圧倒的に言葉が足りない、と思う。
アウトプットが少ない俳優は多い。そのたびにファンは心と精神をすり減らす。もちろん、言ってはいけないことの多い業界だとは思うんだけど(なんにせよすぐ炎上するこのご時世だし)、なにも言われなくても悲しいものだ。弱音吐きまくりでも困るけどね。人間だから悩んだり悲しいんだり悔しがったりしてもいいのになあ、とよく思う。
パンフレットのインタビューだけで吐き出されても困る。余計な心配が増えるだけだ。
仕事として、弱音を吐くのを認めないひともいると思う。俳優という仕事はエンターテインメントの提供だし、そこに本人の苦労や努力は必要ない。言いたい事は理解できる。完全なものを提供してほしいという気持ち、それに対する対価を払っているという気持ち。
エンタメ全体を楽しむならそれでいいのだ。ただ、俳優個人を好きになってしまうと、やっぱり変わってきてしまう。舞台ならなおさらだ。生の芝居、生の演技、生の感情、表情。感じてしまうし伝わってしまう。わたしたちファンは感じることしかできない。歯がゆいなあ。

めちゃくちゃに悩んでたとしても、表向きちゃらんぽらんなツイートするやつほどあっさり芸能界を辞めてしまう。恐怖だ。
心配させるだけさせておいてやめるのだ。こちらは堪ったもんではない。困惑だ。
実にたくさんの俳優が芸能を辞めていく。演じる楽しさよりも辛いことがあるのだろうか、それとも演じることが楽しくなくなってしまったのか、演じるよりも楽しいことを見つけたのか。わたしは単純に悲しいと思う。一度でも楽しいと思ったことを辞めてしまうこと。

わたしは絵を描くことを辞めた。今でもすごく悲しくなる。絵を描けなくなってしまったあのときの記憶。白い紙を見ても、描きたいという衝動が沸かない悲しみ。水張りをしたままのキャンバスが、ウォークインクローゼットにいつまでも仕舞ってある。絵具で固まったままの絵筆。先の丸い鉛筆。
描きたいものが無くなってしまったあの喪失感。文字通り絶望だった。こんな気持ちじゃないといいなあ、と思う。少しでも明るいといい。

昨年の終わりに地下アイドルの現場にいったら、すごく神妙な顔で「今年、俺だけじゃないのに、たくさん来てくれてありがとう…俺のこと忘れないで」と言われて仰天した。それはわたしのセリフでは？？
いったいなんのことを心配しているのかわからないが、わたしは一言も降りるとは言っていないし、なんなら酔っぱらって楽しくチェキにいった。確かにモチベはごっそり天使に持っていかれていたが、今年も地下アイドルの現場は行く気満々だったので、なんだか萎えてしまった。
身勝手だが、追っかけは追いかけたいのだ。追われるのは性に合わない。追われるのが好きならば一般男性と恋愛していれば満足である。
そもそも地下アイドルに関しては、こちらはステージを楽しみに行っているのだから、接触がなくてもいいのである。わたしなど忘れてくれて構わないと思っているし、ファンサはしなくていいとも言っている。そんなことより大きなステージに立ってほしい。わたしが見えないくらいの大きなステージに立つように頑張ってくれ。わたしに忘れられないように頑張ってどうするんだ。
モチベが下がっております。

わたし個人の話をする。
去年の大きな変化と言えば、都内に部屋を借りたことだと思う。友人とシェアしています。わたしは基本的に舞台期間中や、終電を逃したときしか利用していませんが、渋谷からも新宿からもタクシーで二千円以内の場所なので大変ありがたいです。もーーーね、横浜からの往復が大変にしんどかったのでめちゃくちゃ便利。都内でいくら飲んでも平気！すごい！！お互い生活リズムがずれているので、あんまり会えませんが、クリスマスにはケーキを食べたりして楽しくやってます。
あととても身内が増えた。すごく楽しい。おたく、基本的に頭がおかしいので、毎日楽しいです。みんなフットワーク軽いし。
去年はあんまり舞台が観れなかったなあ、というイメージなので、今年はもっと舞台観たいですね…。おたく活動に使ったお金は、どうやらざっと２５０万くらいみたいです。バカ？？プレ控えたいです。

今年も元気におたくします！！

今年観た推し以外の舞台の感想2016後半

遅れましたがメモ程度に。

・ママと僕たち
相変わらず展開は強引だけど楽しかったです。頭からっぽで観れて、ただ楽しい！！ってなれるのは大切だと思う。全シリーズでライブやらないかなあ。日替わりでメタとか身内ネタが多いのには閉口しますが、まあ面白いよなあ。

・ダンガンロンパ
ゲームとすごい話違うね！？分かりやすくまとまっていて良かったです。お仕置きも見応えあった。苗木くんイケメンすぎて目が潰れる。腐川さん役の女優さんがすごく良かったので、また違うお芝居も観てみたくなりました。

・リバースヒストリカ
三回観劇。いい戯曲だな～！！キャラと役者がどんぴしゃ。展開とかオチは読めるんだけど笑いました。アンジャッシュのコントみたいなかんじ。円形を存分に使った演出で良かった。ただなあ～座席がフラットなので、観えないところがあるのが多々あるのが難点。

・薄ミュライブ
うっかり最前立ち位置だったので楽しかったです！推し立ち位置だし、降りでファンサくれたのでなんだかハッピーでした。薄桜鬼一回しか観たことなかったけど楽しかった！ヒロインの子めちゃくちゃ歌上手いね…。あと不知火役の俳優さん動ききれいすぎた。

・バンクバンレッスン
前半のテンポの悪さなに！？本自体は面白いんだから、もっとやりようあるだろ。後半は良かったです。

・つむ鴨
長いけどすごく良かった！殺陣凄かった。いらないシーン多いなあとは思ったけど…。さくさく進むから飽きなかったです。関係者で入ったら、隣の隣がわりと嫌いな若手俳優だったのですが、２幕の途中で意識のなくなった人をさっと助け出していて、ちょっと好きになりました。

・ストリッパー物語
芝居とはエネルギーだ。つかさんの描く愛ってやっぱり歪んでるんだけど、まっすぐ生きられない人間もいるんだから仕方ないよな。きれいだ。人が人を好きでいること。それだけなんだなあ。愛で世界は救えないけど、人ひとりくらいは救えるものだ。

・ガラスの仮面
原作ファンです。間の３５分の休憩はなんだ…？？休憩無し二時間半でよくない？うっかりお蕎麦食べてビール飲んじゃったよ。毒の演技が入ってたのは良かった！けど、二人の女王の稽古で、マヤとあゆみさんの生活入れ替えるの省いたのはどうして？あそこのシーンがないと、ミスキャストとまで言われた反対の役をどう掴んだのかわからないと思う。冷蔵庫のエピだけでは足りないと思う。

・サムライモード
すっごい良かった！お芝居だなあ～。やっぱり芸人さんのお芝居すごく好きだな。間の取り方がすごく素敵。

・コルダ
生オケすごい！忍足みたいなキャラの人がすごいかっこよかったです…。コルダって実はやったことなんですよね…やるべきか…。

・バイオハザード
こーれバイオハザードではないな(笑)なんでこれバイオハザードにしたんだ？？ベースは映画よりかな？うーーん。説明つかない点が多すぎる。生オケはすごかったです。コルダと同じ日に観劇したので、二本も生オケ聴けて得した気持ちにはなった。

・おそ松さん
ずっと楽しくて良かったのはないでしょうか。ショートコント詰め合わせって感じでした。頭からっぽで観れるってたまには大切だよね…。ちなみに原作はよく知りません。井澤さんダンス上手かったなあ～。ダンス上手い人推せる。

・マーカライトブルー
なんかいろいろやりたいことがあったんだろうなあ、といった感じ。マンガかゲームのが良かったのでは！？わざわざ舞台というベースでなにを表現したかったのかわからない。

・露出狂
初演は女子のみと聞いて納得。あのコミュニティを大切にする感じは女子ならではだな。男子だと若干違和感でちゃう。信頼とか友情とか恋愛とか、そういうのは全部ひっくるめて愛だよな。世界は愛に満ちてるよ、形は違うけど。

・滝廉太郎の友人、と知人とその他の諸々
死が間近の天才と、その友人たちの話。そうだなあ。死が怖い、というのがよくわからないけど、やりたい事が多い人はやれるときにやっておくべきですね。わたしは後悔なんてないけど。

・青春鉄道
愉快だった！ショートコント詰め合わせ。いやーこの原作者がどうしても気持ち悪くて無理だなあという点以外はとても良かったです。

・バックトウホーム
めーちゃくちゃ愉快でした。役名が役者名と同じなのは面白いですね。酔っぱらって宇宙船に無理やり乗り込んだけど帰りたいと駄々こねる話です。

・クロノステージ
この人松下優也にすごい歌い方似てるなーって思ったら同じグループの人でした。ダンスすごい良かったです。

・ハンサムライブ
水田航生様サイコー！！！！！！！！！！新たな推しをありがとう2016。TDCの四公演に友人の招待を受けいってきました。ペンライトもご用意されている神対応。友人まじ感謝。いやー…サイコーだった。イケメンがわちゃわちゃきゃっきゃしてるだけで尊い。すごかった。幸運にもアリーナ３回入ることが出来ました。近距離のイケメン目にいたい！！アリーナ２列に入ったとき、航生様の立ち位置ゼロずれでして、ハートを作れば笑顔で作って下さる、カンペも読んでレスを下さる、曲中の君にで指差し下さる、などなど…。この人は神か？？と思いました。友達の推しもなんとゼロずれだったのですが、ふつうにステージから話しかけてきてめちゃくちゃ笑いました。もはや四人で会話してた。愉快。神木くんを観に行ったはずだったのですが…。イケメンが多すぎて目が足りなかったな…。
このステージのために、多忙なイケメンたちがスケジュールを合わせてレッスンしてきたかと思うと泣けます。
みんなのこと愛しくてさあ、って言ってくれる俳優、稀有だよね。アミューズさんさすがです。

・スペーストラベロイド
楽しかった！アンジャッシュみたいなあれ。勘違いと人間関係が混じってごちゃごちゃになって、まとめて解決するかんじ。すっきりします。テンポもよかった。

…だいっきちゃんの舞台めちゃくちゃ観たなあ…。WBBは絶対行くようにしてるからですかね。まあ外れないしな。
後半ミストマンやら地下アイドルやらであんまり観れてないですね。悲しい。
今年もいっぱい舞台観たいです！！

ヒールを脱いで走り出せ、愛しき人の背中に向かって！

オタク現場納めしました！！
いやーーーーーちょっと具合悪くなるくらい現場に行きましたね…。ツイッターに半券の写真を載せたのですが、ざっと１５０枚くらいありました。しかもわりと無くしている…。さくっと数えたところ、１７０くらい現場行ってました。ミストマン(夏に通っていた短期推し。詳しくはググって下さい。)を除いてなので、もう…あれだ…具合悪いなあ！！
今年もおたく駆け抜けました。お疲れ様でした。
天使、２推し、短期推し、地下アイドル、そしてたくさんの友達、本当にありがとう。
本当にきれいに締められたので良かったです。
誕生日も、クリスマスも現場があって本当に幸せでした！

本当は、今月の舞台で天使のガッツをやめようと思っていました。来月の舞台チケ三枚しか取っていないし、三月の舞台とか行く気なかった。でも結果として好きが１０００００００００００００００００倍くらい増えました…病気かな…。元から病気でした！
天使が大好きです！もうすーーーごく幸せ！
前は意地でも最前に入って、わたしがいること認識してもらわなきゃ、ファンサもらわなきゃ、ってすごくすごく必死でした。近くで観なきゃ、見なきゃって呪いのように思い込んで。
天使はどこにいたって、いるってわかってるのにね。
前回１２回中８回最前に入ったけど、別に幸せではなかったし、まあファンサはくれてたけどそういうことではなく。
今回久々に一枚も積まなかったけど、でも毎日すっごく楽しかった！毎日毎日五枚手紙書けるくらいには、どの席でも発見と感動があって。天使のお芝居を観るのがとても楽しくて、楽しくて仕方がない！
天使がステージにいるだけで、尊くて涙が出ます。本当にかっこよかった。
最前いた日は構ってくれたし、千秋楽には欲しかったファンサもらえたし、もうめちゃくちゃ幸せでした。天使が楽しくお芝居をしていました。それだけで幸せなのに、さらに、幸せでした。
プレゼントあげたくなった！義務とかじゃなく！ああそうだ、最初に好きになったとき、そういえばこんな気持ちだったなあって思い出しました。幸せで、嬉しくて感謝しかなくて、気持ちを表すには物をあげるしかない！って、何もしらないメンズブランドを探し回ったあの時の気持ち。
今年で天使を応援して丸四年。四年前のあの感動と変わらない、むしろさらに大きな感動をくれる天使は、本当に奇跡だなあ。尊いなあ。大好きだなあ。

夏あたりから、泣きながら舞台を観ることがなくなりました。劇場に嫌々通うことも。いつもとても楽しく観劇しています。
天使にいつも、楽しめよって言われていたのに、ずっと忘れていました。お芝居を観ること、楽しむこと、楽しい気持ちにお金を払っていること。
そうだ、最初に天使を観たときに想った、この気持ち。
りあこになってから忘れていた、きらきらの天使を好きになったあの気持ち！
これはきっと、勇気です。
ジャンヌに言わせる、今ならなんでもできるってこの気持ち！
死にたがりのわたしが、とりあえず生きていこうって思える。生きてるって思える。すごいなあ。愛しいなあ。

わたしはりあこです。それは変わりません。でも、俳優とファンという関係の中で、永遠に苦しむ覚悟が出来ました。
天使が大好きです。
もちろん苦しいです、辛いです。最前に座るたびに、その距離に悲しくなるでしょう。しょうがない！だって好きなものは好きだから仕方ない！永遠に、天使が好きだと、声を上げて言い続けるでしょう。
はだしで走るのはきついけど、それでも道は前にしかないから。
進む天使を追って生きていこうと思います。
たまに足が痛くなって、立ち止まることもあるかもしれないし、泣くこともあるかもしれないけど。それでも前に進んでいくよ。
恋は緩やかで甘やかな自殺だ。
きらきらに溺れて死んでいこう。

restart！

ヒールを脱いで走り出せ！なにふり構っていられない！重たいものは全部おいていこう！その身一つで駆けだせ！愛しき人の背中に向かって！

祝い花についての話

１２月がやって参りました、皆様いかがお過ごしでしょうか。
そろそろ２０１６年も終わりますね…。今年推したちに使ったお金を考えると身震いします。
今年のまとめはまた後程書くとして、最近のわたしと言えば、天使は落ち着き、すっかり地下アイドルにハマっております。ようやく二か月経ちました。二か月で撮ったチェキはざっと８０枚。貢いだプレは１５万ほど。これは…たぶんハマっているんだろう…。たぶん…きっとそう…。
現場も地下アイドルとの関係も落ち着いているのでとても楽しいです！あとやはり、現場がたくさんあるのはいいです。現場に行っていれば天使のことあんまり考えなくて済むし。本人にも君は一番ではないとお伝えしていますのでとても楽に現場にいけるのもある。行かなくても別に平気だし(まあ地下アイドルにはなんで来なかったの？と問い詰められますが)、行ったら楽しいしで言うことないです！好きの分散、おすすめ！！
まあハマって二週間くらいで晒されて、現在も叩かれていますが。

さて、今回はお花の話。
お花、出してますか？
いやーー舞台花と言えば、分かりやすい人気のバロメーター。外部への集客のアピールになり、次の仕事にも繋がる大切な投資ですね。
いやー、わたしも消耗品とわかりつつ、大枚を投じてきました。本当…見栄えとかね…気にしちゃうよね…せっかく出すならな…みたいな…花に興味のない俳優ばっかなのにね…自己満足…おたくのジレンマ…。

まあせっかくなので、今まで出したお花のまとめでもさらりとあげておきます！画像が残っている範囲ですが…。値段など参考にして下さいね。わたしはアンチバルーンなので、基本的に花の量、質で勝負です。あとわりと花言葉で花指定したりします。自己満足です。いいのです伝わらなくて。わたしが理解していれば…いいのです…。

まずこちら。こちらは三万五千円。舞台の内容が結婚がどうこうだったので、ウェディングイメージで…とふんわり伝えたところこうなった模様。これ、かなり大きかったです。白のお花は可愛いですねえ。

これは三万くらいだったかな…。てかこれなんのやつだ…？？すっかり忘れました。明るいイメージで…とか伝えたのかな…。

これはミュージカル「Dance with Devils」に出したやつですね。五万六千円しました。…ええっ？たっか。このとき天使が久々の復帰でテンションがばか高かったんですよね…。めちゃくちゃ大きかったです。羽持ち込みして、「適当につけてください。」って言ったらこうなっていたので大変驚きました。お花屋さんはたまに斜め上の発想をしてきます。

また白いな！！これも三万でした。すげー単価高い花ばっかだな…。舞台に明確なイメージがないと、基本的に白にしてしまいます。

こちらは三万五千円でした。よく見たら胡蝶蘭入ってる…。今気づいた…。カメレオンの役だったので(？)、ぬいぐるみ持ち込みでつけて頂きました。

これはなんかのゲストで出たときですね。確か問い合わせしたらアレンジのみって言われたのかな。まあ一回くらい出しとくかーということでチュッパのお花を。これは二万五千円しました。スタンド出せるじゃねーか。

これなんのときだ…？？確か三万でした。

これは二万五千円ですね。チュッパと同じかい！！これはピンクと白で～ってかんじでふんわりお伝えしました。

これは二万五千円でした。持ちの良さを考えて、ブーケを合わせるタイプにしました。公演期間長いと枯れたりするので、持ちの良さをお花屋さんと相談するといいですよ。このタイプはボリュームも出るのでおすすめです。

これも二万五千円でした。バースデーイベントに出したもの。一日だし、こういう機会ないと出せないしいっかーとバルーン。お値段の割にしっかり立体でした。赤可愛いなあ～赤出してえ。

こちらはアレンジのみだったので、久々に出したアレンジ。二万円。めちゃくちゃ大きくてちょっと後悔した。なんか頭がバカになってましたね…普通に予算1.5で良かったわ…。ピンクのバラが可愛いなあとお気に入りです。

どうでしょうか！今後お花を出すときに参考にして頂けますと幸いです。お花屋さんによって、お花の単価や質が変わってくるので、いくつか贔屓のお花屋さんがあると便利ですよ。気になったら直接お花屋さんに気軽に問い合わせしてみて下さいね。お花、なんだかんだ出すの楽しいです。消耗品だけど。自己満足だけど。どんなのにしようかな～って考えてると幸せなのはどうしてだろうねえ…。

さて、わたしは推しーずへのクリスマスプレ探しに戻ります…。何あげようかな～。今年も推しに物あげているうちにあっという間に終わります…。

前回のアンケート、ご協力ありがとうございました～該当記事は削除させて頂きます。

都合のいいことだけ覚えて生きていけますように

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」

やめてえ。

おたくをやめたいなあと毎日思っている。他人に依存しないと生きられないくせに、そのくせ自分で首を絞めて苦しくなってしまうのはどうしてだろう。天使が好きだ。だからおたくをやめたい。わたしの天使への感情はただの恋である。舞台を観に行くのは天使の夢を応援したいからだ。でもファンとして、ではない。
恋人同士というのはお互い支え合うものらしい。でも俳優とは支え合えない。一方的に支えにしているだけだ。
わたしという個がどうなろうと天使には関係ないし(まあ仕事なにしてるとかは気になるらしいけど)、天使の精神的支えにはなっていない(金銭的には支えてるかもしれないけど)。暖簾に腕押しである。虚しい。
わたしがファンでいるかぎり、わたしは天使を一方的に支え続け、勝手に支えにし続けなければならない。最前と舞台のわずかな隙間に焦がれて、板の上の天使を観続けるほかないのだ。めちゃくちゃしんどい。やめたい。観るたび傷つく。わたしには天使が必要なのに、天使にとってわたしはいらない存在だと思うと死にたくなる。
観劇が苦痛とはいったいどういうことだ！？楽しいはずの趣味で精神削られるのは本当に元も子もない。考えてみると、ここ二年くらいは観劇の半分くらいで泣いていたし、観たくなさすぎて熱出したり、最前ドセンなのにわざわざロビーでモニターを眺めたりしていた。毎度劇場のスタッフさんに怪訝な目で見られていたものだ…。席に座ると息がうまくできなかったり、勝手に涙が出てきたり…。
毎年一回は大きな喧嘩をする(わたし客なのになぜだ？？)し、幸せと同時に絶望を感じている。そう、ファンは客だ。客なのである。
どうして好きになってしまったんだろう。

五年後のわたしへ。
おたくやめれていますか？悩んでいますか？働いていますか？何に依存していますか？どう生きていますか。うっかり死んでいる可能性もありますね。それはそれで、解放されたことでしょう。
今のわたしは早く死にたい、と思いながら地下アイドルにプレを買っています。どうやら地下アイドルはランボルギーニを買ったら、グループを抜けて真剣に結婚してくれるそうです。五年もあったらランボルギーニくらいは買えますよね。結婚してしまうのも有りだなあ、と思います。うそです。地下ドルは結婚相手には向いていません。リア友に頼んで高学歴との合コンを組んでもらいましょう。
というか五年後のわたしは２９歳ですか。…まじかあ…。２９歳
か…そろそろ死んでもいいね…。十分だもんな…。
地下ドルはグループと事務所を抜けてホストでもやってそうで怖いですね。わたしはあの子の将来がとても心配です。
天使は、天使はどうでしょうか。まだ俳優でしょうか？俳優じゃなくても、俳優でも、わたしのことを忘れていないでしょうか。一生忘れなくしてやる！！と呪いのように思っていたこともありましたが、今では、いっそ最初からなかったことにしたい、と思っています。
いっそ、最初からなかったことに。
そうできたら、どれだけ幸せかな。
好きで好きで好きで、もう自分でもどうしようもなくなってしまった。
一人のひとを好きになって、愛して、こんなに苦しいなんて。

いっそ明日世界が滅亡したらいいのに。そしたらわたしはあなたと死ねる。

五年後のわたしへ、とかいってほぼ推しの心配かよ。わたしのアイデンティティのなんと薄いことか。

五年後は生きていたくないです。

通いおたくの心理と通われる側の心理

富山終了して京都に着きましたー。今日ちょっと注意しちゃってピリッとさせて申し訳なかったっす。経緯を話すと、毎回都内や地方でライブに来てくれる方がいるんだけど、このツアーでも3〜4回最前列で最初から最後まで明らかに自分しか観てない人がいて笑 客席良く観てるから流石にわかるんですよ

— 戸高 賢史 (@toddyphantom) 2016年11月17日

今日富山でライブで、二列目くらいから前の子を跳ね除けてその方が最前に来たのを見た時、地方に来てる意味みたいなものを考えてしまって。光栄な事なんですけど、そういうのはバンドとしても個人としても、やっぱり望んでなくて。ただのおっさんやぞと笑 たまにはちょっと引いてみてくれないかと。

— 戸高 賢史 (@toddyphantom) 2016年11月17日

そういう人に支えられてやれてるのは重々承知で、でも昨日違う土地で見たやつが今日違う街でまた目の前にいてそれが続いたら、もうどこでライブやってんのかわかんなくなるから..。ちょっと前を観れなくなってしまったので、お願いして下がって頂いたのです。やっぱ地方の皆に会いに行ってるから。

— 戸高 賢史 (@toddyphantom) 2016年11月17日

こいつはいったい何を言っているんだ(困惑)。

というか誰だよ。

突如としてTLに現れたこちらのツイート。目を疑った。ええ？最前に？毎回いる？？自分のおたくが？？うざいって？？…芸能人やめた方がいいんじゃない？？

ツイートをよく読んでみると、どうやら割り込みが危ないからそれに対して怒ったと。ほう。

トディキレる
「（特定の客に向かって）悪いけど下がってくれる？空気悪くしたらわるいんだけどさ、せっかく富山に来てるんだから、富山のお客さんとライブがしたい」←声が震える程怒ってた
（私「富山の人じゃないのに来てしまった…」と心が痛みました）#MONOEYES#富山MAIRO

— るい＠MONOEYES次は新木場 (@Ruitter800) 2016年11月17日

素直にそのファンのことが嫌いだから最前にいつもいるのが目障りですって書けないの！？この言い方完全にオキラ。危ないから～みたいなふわふわした言い訳するなよ。そもそもライブの最前なんか危ないし、ロックバンドならモッシュなんて日常茶飯事でしょ。ダイブもあるバンドみたいだし、そんなに危ない危ない思ってんなら日ごろから禁止しろ！なーにが前が見れなくなってしまっただよ、ギターの弦だけ見てろよ。ライブに集中しろ！汗で目が見えなくなるくらい熱くやれよ！

マナーが悪いことを注意するだけなら、そのファンが通いで最前ガッツなこと書く必要あるのか？ないよね？そのファンのことが嫌いなんでしょう？どうしてマナーについてだけ書けないの？？えっもしかして、地方のおたくだけで会場埋まるって思ってる？？すげえな！

このバンドのツアー日程は10/31千葉、11/2横浜、11/4新潟、11/7浜松、11/8名古屋、11/17富山、11/18京都。この日程ですよ！？そのオタクすっごい頑張ってるじゃん！たぶんチケ発めちゃくちゃ頑張って早番取ってるぜ！？

@saga02 僕らはファンクラブなんてないんです。チケット代は演者も機材運んだりして少数精鋭で頑張って¥2600くらいにしてます。特権なんかなくて、皆平等なんです。そういうシーンです。
自分だけじゃなく他の方も迷惑になると判断したので今回こういう運びになった事だけ理解頂けたら。

— 戸高 賢史 (@toddyphantom) 2016年11月18日

 みんな平等なら誰がどこで観ようといっしょなのでは？それ、なぜ演者が口出ししてくるの？？マイク通して注意する必要あるのかな？マナーが悪いならスタッフに言って下げさせればいいのに。そのオタクだってチケット買って、あなたが見たくて前に入っているのではないの？なんで引いてみなきゃいけないの？バンドにとって通いのおたくが必要ないのなら、その地方在住の人限定にしたらいいのに。埋まらないだろうけど。

すごく腹が立った。この人ファンをなんだと思っているの？個人的に一人のファンを攻撃して、その子はあなたのことが大好きなんだろうにね、かわいそうに。あなたのことが大好きな人を受け入れられないならライブしなきゃいいんじゃない？？ライブで注意してさらにツイッターで追い打ちかける必要あったのか！？そのオタクのことが嫌いなのでって書いたらよくない！？通いのファン全員傷つけてるよ！？だってバンドにはその地方のファンしか必要ないんだもんね！？

もう本当びっくり！！なんなんだ！？このバンドのおたくじゃなくてよかった～～～！！！思想が理解できない！！

通いおたくの心理はあなたが見たいから、です。それだけなのに、それを追われる側がどうこう言うのはお門違いだ。だって一般人じゃないもの。一般人なら、どうぞ警察にご相談くださいってかんじだけど。追われる側はファンのお金で生きてるんでしょう。自分を生かしてくれている人に感謝しないなんて、本当、やべーーーな！！

いやこのかわいそうなオタクがマナーが悪いならそこだけ書けよ！なんで通いのおたくを批判するの！？ええ！？なんだ！？ごめんなさい、ちょっと今回まじでこの発言が理解出来なさ過ぎて…なんなのこの人…このバンドのファンかわいそう。

わたし、もし天使にこれ言われたら、たぶんその場で号泣、その後刺すと思います。本当この人気を付けた方がいい…。愛が憎しみに変わるのは簡単だから、京都のライブが無事終わるといいですね。

ちなみにとある妖怪アイドルで最前全通したときの天使の感想は「ああ、そういやいたな」でした～ガッツのしがいがねえ！！まあおたくにパフォーマンスが左右されない推しでよかったです。